【男子走り幅跳び、ペドロソの5連勝なるか?】

ストリングフェローがシーズン早々8.46mを飛んだが、ペートも負けじとばかりに8.46mを記録する。フィリップスが8.44mを飛び、アメリカ勢が上位を占めている。ラメラが辛うじて8.44mを飛んで、アメリカトリオの一角に食い込んでいるに過ぎない。

世界選手権4連勝中のペドロソは、イタリアでの合宿中にパドバ大会で8.31mを飛んで健在振りを示した。故障上がりとはいえ、ここ一発と言う大事な試合には滅法強い選手だ。

ここに来て注目されるのは、ギリシャの若い衆、ツァトゥーマス、8.34m、フィリンドラス、8.30mらの急成長だろう。コンスタントの跳躍を国内外で見せているのは本物の証拠だ。

もし、ペドロソがアメリカ勢を押しのけてパンナムで優勝しようものなら、5連勝はブブカに並び、現実化するだろう。それ以外はアメリカ選手の優勝か?いずれにしても数人の誰が勝ってもおかしくない混戦状態だ。

男子三段飛び、オルソンの初優勝か?

シドニー五輪後、この種目はエドワーズとオルソンの2人で優勝を争われたといっても過言ではないだろう。

前回は「MR.Triple Jump」エドワーズが勝てたが、欧州選手権、室内世界選手権大会はオルソンが制している。エドワーズは今年も17.61mを飛んでいる。力は落ちているとはいえ、まだまだ優勝候補の一角だ。

ルーマニアのオプレアが17.63mの自己記録を大幅に更新してメダルコンテンダーにのしてきた。21歳と若いだけに、アポロ−チのスピードを十分に生かした跳躍ができれば、一発を期待できる。

やはり、自己記録を更新して勢いに乗っているオルソンが優勝候補筆頭だろう。オルソンが15歳の時、エドワーズがヨテボリの世界選手権で18.29mの世界新記録の飛んだ瞬間、ピットの横のスタンドで目撃している。

あの劇的な瞬間を、自ら演出できるチャンスだ。走り高跳び選手が三段跳びに転向、念願のアイドル、エドワーズに勝利する絶好の機会だ。

税金の高い母国スエーデンから、無税のモナコに移住。コーチと離れ離れになっているが、大台の18mはすぐそこまでだ。ここで勝って、アテネ五輪に勢いをつけたいところ。

ベル、デーヴィスらのアメリカ選手もそれなりの記録を出しているが、また、三段跳び伝統のキューバ選手健在だが、いまひとつ優勝まで手が届きそうにもない。優勝はオルソンか。

2003.8.4.return to home 】【 return to index 】【 return to athletics-index