【バテイ、ヴェロンら主軸が不調、ベッカム、4年前の復讐果たす

6月7日、G-F,イングランド対アルゼンチン戦、札幌、1−0(1―0、0―0)、観衆35927人

イングランドは勝負の執着心で競り勝った。真正面から自信満々とアルゼンチンと激突。優勝候補筆頭、アルゼンチンの頼みのヴェロン、バテイスタツートらにいつもの切れがない。イングランドの中盤の底、マンチェスターの僚友スコールズの献身的な運動力でピシャリとヴェロンを潰した。バットはタイミング良い良資ボールを前に送る二人の以外の活躍。

イングランドは先取点を獲得後、徐々に守り選手を増やし最後にはオーエンまで下げたなりふり構わない戦法。10人でゴール前に張れば、滅多なことではゴールを割れない。アルゼンチンが圧倒的に中盤でボールを支配するが、厚い人の壁を突破できない。空中戦に滅法強いイングランド相手に、躍起になって単調なボールをゴール前に放り込むだけだ。

44分、オーエンの突っ込みでPKを奪い、ベッカムがサッとボールを抱え"オレが蹴る!"。 無難に決めた唯一のゴール。ベッカムがユニフォームを契れるほど引っ張り、観客に向かって吼えた。

ベッカムは「この4年間本当に長かった」と。シメオネの挑発に乗って退場処分を受け、帰国後あざけりを一身に浴びた4年前の屈辱を晴らした。アルゼンチンがWCでイングランドに敗戦したのは、イングランドが優勝した1966年の準々決勝大会依頼だ。

優勝候補筆頭のアルゼンチンは、この試合で一挙にランクを下げた。

G-F、スエーデン対ナイジェリア戦、神戸、2―1(1―1、1―0)、観衆36194人 スエーデンのラーションが2得点獲得。ナイジェリアはGKショルンムのゴールキックは、ゴール正面に立つ相手背番号10番にパスしたミスキック。慌てたGK反則を犯してPKを献上、決勝点を許す。アフリカ選手らしいミス。集中力の欠如が大事な瞬間に命取りになった。


G-B、スペイン対パラグアイ戦、全州、3―1(0―1、3―0)、観衆24000人 前大会でパラグアイ対スペイン戦は0−0に終わった。スペインは難攻不落のチラベルとを崩せず、引き分けで一次リーグ敗退が決定。前半、DFのプジョルがオウンゴールで嫌な予感が漂った。お決まりのスペイン崩壊の始まりか?

後半、投入したモリエンテスが大当たり。MFデペデロからの良質なクロスをヘッドと腹で押し込んだ。その前に"呼び水"をしたのはやはりラウール。狭いスペースでもきっちりと仕事ができる「秒殺の点取り屋」。スペインが決勝進出トーナメント進出一番乗りを決めた。
2001.12.27.return to home 】【 return to indexreturn to football-index