【アフリカ選手権の予選敗退からの教訓】
アフリカ選手権で「カルタゴの鷲」は、落ちるところまで落ちた。協会、監督、主将が膝を寄せて現状を分析、徹底的に議論を交わして現状脱皮に全員が一つにまとまったと聞く。これが本物なら、ワールドカップまでには、ある程度まともなチームになることは間違いない。3月13日に仮想日本を想定して組まれた対韓国戦も決定、本大会まで7試合を消化する。韓国戦は国内選手を起用、新戦力発掘する予定とか。監督も「わたしもミスを犯した」と自己批判、一方的に選手を責めるトーンを変えてきた。国際試合を通してチームを仕上げる時期に、今ごろ選手発掘に着手しなければならない現状も楽観視できない。あるチュニジのジャーナリストは「このままではチーム作りがワールドカップまでに間に合わない。次回アフリカ選手権大会がチュニジアで開催されるので、それに合わせる長期的展望に立つべきだ」という人もいる。また、ミッシェル監督はワールドカップ予選突破功労者、MFチイ、DFS・トラベルシらを復活させてくるだろう。

GKは不動のアフリカ最高GK、主将のエルウアエ、3バックスのDFはB.バドラ、R.ジャイデイ、S.トラベルシ、MF、H・トラベルシ、S.バヤ、S.チイ、M.カンザリ、FW、A.ジトーニ、Z.ジャジリに落ち着くであろうか。

ヴェテラン3バックスの息の合ったまとまり、高さは十分にあるが、速攻、横、縦のスピードに揺さぶられと弱い。ダブルボランチを置くようなことは攻撃重視の監督の趣向に合わないだろうが、チイ、ブアジジらの確かな攻守の能力は優れている。試合巧者のバヤをトップ下の右寄りに置き、カンザリが攻撃的な左サイドからクロスを入れてくる。チャンスと見れば右に切れ込んで中に入ってくるか、絶妙なスルーパスを放つ。前の二人を生かす術を持っている。攻撃的中盤のバヤ、カンザリ・コンビは、チュニジアのゲームメイカー、攻撃の主軸だ。彼等の動き、リズム潰されると気分屋のアラブチームは弱い。FWのジトーニ、ジャジリらの得点能力は、マリで重傷な得点不足病を多少は解決するだろう。

チュニジアの攻撃要のバヤ選手
2002.2.20.return to home 】【 return to indexreturn to football-index