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【「使ってください!」泣きが入った中田、パサレラ監督に直訴】 |
イタリア在の日本人女性が語学力を買われて毎週中田を追っかけている。その数少なくとも5人以上はいるだろう。それまでスポーツには関係なかった人たち。女性なら気軽に雇えるのだろう。中田がペルージャで活躍し始めてから職が転がり込んできた。中田に関する現地新聞記事を訳す、監督、中田のチームメートのコメントを拾う、新聞記者の言葉を聞くなどが主な仕事だ。典型的な日本人ジャーナリズム。自分の言葉で書かず、他人、隣近所の目、耳を気にするように、外国人の言葉をありがたく貴重にする。いつになっても「学ぶ」から一歩も出ない。中田がイタリアでどう思われているか、それが最大のネタと言う訳だ。読者も外人の名前のコメントが出ていると安心するからおかしなものだ。あるイタリア在の女性は、日本のスポーツ紙の依頼で中田がペルージャに移籍してから、全試合を観戦「中田番」通信員として働いている。
ただし、この人はまだ一度なりとも中田と話したことはない。なんども顔を合わせているにもかかわらず、一言も言葉を交わしていない。いや、交わそうとしても中田がソッポを向くか、知らん顔して無視するからだ。普通の神経の持ち主ならこれはできない。中田の報道陣を無視する意志は半端ではない。ただ、それを誰にでも通すのではない。中田はこの人なら良いが、あの人は駄目と、天秤にかける才は発達している。イタリア訪問をしていた日本の首相に呼ばれれば、練習もそっちのけであたふたと駆けつけた。広告の写真と、こんな時だけニコニコして、握手なんかしている。権力にヘタヘタする、チヤホヤされるから、馬鹿がどんどん図にのる。 ところが最近、不調の原因を説明する記者会見も行った。普段、記者会見なぞもってのほかだと嘯いていた男。中田には、恥ずかしさを感ずる機能は欠落しているようで、聞いているほうが“白々しく聞こえる”と言うことが中田には判らない。そして11月初め、中田が日本代表試合で帰国していた時、パサレラ新監督が就任、チームは大きく変わった。元フランス代表のミクが中田のポジションと競合する。中田とミクでは、実績、実力を比較するまでもなくミクのほうが上だろう。わずか6日ぶりのチーム合流で危機に感じた中田は、こんなところは素早い動きをした。11月9日、新監督に直訴して「使ってください!」と、泣きが入ったのだ。そんな押し付けがましさは人一倍だ。鳴り物入りでパルマに移籍してきた中田起用(ぼくは中田のパルマのポジションでは、あれ以上期待するのは無理と思っている。)が祟って、パルマはセリアAの真中の位置にある。パルマのファンは、好意的な暖かな態度で中田を受け入れたが、それもさすがに今では冷え切った。いまさら中田は報道陣に愛想を振りまかず、今まで通り普遍の「知らぬが仏」を通せ!金を出すスポニチ、雑誌ナンバーに提灯記事を載せればよい。恥も外聞もなくいまさら変えることもない。落ちるところまで落ちて、そこから這い上がるのも悪くはないだろう。 |