【セネガル初出場、スエーデンを破り8強入り

 

6月16日、セネガル対スエーデン戦(大分)2−1(1−1,0−0、延長、1−0) 新潟から、新幹線が朝の2時まで東京行きがある。1時40分初の東京行きに乗車、東京駅着5時前到着。フーリガンを恐れてたくさんの機動隊、駅員が構内に待機。

寝不足で頭が重い。そのまま山の手線に乗り換え、浜松町からモノアレールで羽田へ。朝のモノレールから海の眺めは気持ち良い。 朝飯を食べて、少し寝てから9時の日航で大分へ。離陸前に眠り、着陸時に機体の揺れで目が覚める。

松永、加藤らの借りた車で40km先の大分スタジアムに行く。 南国の日差しが強烈だ。セキュリテイの人たちの顔が真っ黒に焼けている。近くの町からとんでもなく遠くの山の中。

わずか数十人のセネガルのタムタムが強烈に遠くまで鳴り響く。 数人に囲まれても、ボールキープ力、ドリブル突破を敢行できるセネガルの高い個人技が試合を決めた。

延長前半14分、DFライン前でパスを受けたチャウがスエーデン選手3人をひきつけて右サイドに流れる。そのまま右サイドに持ち出すと見せかけて意表をつくヒールパス。

これを受けたH.カマラが大きく切り返してDFの要の主将を交わして左足でゴールデンボールを決めて初出場で8強入り、アフリカ勢からここまで進出したのは、90年のカメルーン以来2度目。

セネガルの強みは、チャンスと見ればすばやい判断力で誰もがゴールを狙える。この日のヒーローになったカマラは、アフリカ予選でも出場は9試合で1得点。本大会でも一時リーグ3戦でも無得点。いつもならデイウフの引き立て役だった。

「勝つために全力を尽くした。われわれは観光に来たわけではない」とのコメント。 セネガル戦は、個人技が豊かで見ていて楽しいゲーム展開をする。ファデイガが累積イエローカードのために出場停止だが、その影響が見られない。

暑さ、湿気のためにスエーデン選手の足が前半の終わりに止まっていた。こうなるとセネガル選手が俄然有利だった。 「スエーデンのような強いチームを破ったのは運ではない。偉大なチームに成長してきたからだ」メツ監督の声が弾む。マタ、デイオフは言う。「ぼくはセネガル、アフリカを代表して戦っている。それにフランスを代表している。難しい試合だけれど、ベスト8へ進めて良かった」

W杯初出場、怖いもの知らず。まだ純粋でいられるからごたごたも少ないのだろう。 "21世紀のサッカーは、アフリカの時代になるかも知れない。セネガルは欧州をしのぐ個人能力を持つ。加えて、欧州並の組織力を身につけてきた。あとはチームの成熟度をあげて行けば、ワールドカップを手にする日もそう遠くないだろう"と、あのペレも90年大会でカメルーンが大活躍した時、アフリカの将来に楽観的だったが、そう簡単に言うのは早計だ。

試合後大分駅から小倉に特急で一時間半。スタジアムから駅まで九州一円から借り出されたバスが観客をピストン輸送。スムースに運ばれるのは良いが、小さな駅に終結したために大混雑。

これが3回目の開催、過去からなにを習ったのか?地下道に押し込められて並んでいるのは怖かった。小倉着は8時過ぎ、駅のホテル9000円。フライトをキャンセルしたのが最適。

スペイン対アイルランド戦、(水原)1−1、(1−1,0−0、延長、0−0,0−0)PK3−2  朝ゆっくり起きて10時の新幹線で新神戸駅まで2時間半の旅。目が覚めると姫路城が遠くに眺められた。駅からスタジアムまでメデイアバス。 スペインが本大会初のPH戦を3−2で制して8強入りした。一次リーグ3戦で9ゴールを上げたスペインだが、この火のアイルランドの多彩な攻めを粘り強く跳ね返しにてこずった。

前半8分、スペインは右のクロスをニアサイドから走りこんできたモリエンテスが頭であわせて先制。そのまま逃げ切るかと思われたが、終了直前、ヒエロがクロスボールを競り合ったクインを後ろから押さえ込んだとしてPK.これをキ−ンに決められて同点。 試合は延長戦にもつれ込んだが決着がつかずPK合戦アイルランドが3人が失敗、2人が外したスペインだが、最後のメンデイエテが決めて、熱戦に非情な終止符が打たれた。

持ち前の粘りと分厚い多彩な攻めを見せたアイルランドの健闘が光った。21才のスペインのGKカリシャスがスペインのピンチを救った。

2002.8.19.return to home 】【 return to indexreturn to football-index