![]() |
||||||
【大南、千葉、赤木、ロッテルダム上位独占!男子はサイモン・ビオット】 | ||||||
海外4大春季マラソン最後を飾るロッテルダムは、大南敬美(26才、UFJ銀行)双子の妹が高々と両手を上げ、歓喜の笑顔でゴールに飛び込んできた。4週連続好天が続き初夏並み。正午スタート時の気温は18度に上昇、ほぼ無風状態。大南は25km過ぎから千葉真子(25才、豊田自動織機)と一騎打ち。27kmから独走、自己記録を2分21秒更新する日本歴代6位の2時間23分43秒、2位の千葉も自己記録を大幅に短縮、日本歴代8位の2時間25分11秒、3位の赤木淳子(26才、積水化学)は2時間29分10秒だった。男子は、昨年の世界選手権2位のサイモン・ビオット(32才、ケニヤ)が2時間8分39秒で優勝した。一昨年のロッテルダムの優勝者ケネス・チェルイヨット(28才、ケニヤ)は、10kmの給水で転倒。右腕のとう骨を骨折しながらレースを続けて、2時間9分41秒で2位の大健闘だった。
37km過ぎで右足の親指のマメが破れて出血、35〜40kmの5kmは少しきつかったです。(17分28秒にペースが落ちた)これを機会に、日本、世界マラソン界のスピード化でますます競争が激しくなると思いますが、遅れないようにがんばりたいと思います」 竹内伸也(70才) 「今日は15、25、35kmの3箇所で応援しました。調子が良いので、目標記録は出してくれると思ったのですが・・・、良くやってくれました。(ゴール脇で監督は携帯電話で『凄い記録を出したよ!』と、大声で結果を報告していた) 昨年の世界選手権で敬美の失敗は、やっぱりぼくの失敗です。ボルダ―を世界選手権前の合宿地をボルダ―に選択したことですね。ぼく自身の失敗で、敬美の悔しさを口には出さないが良く知っていますから、『かわいそうなことをしたなー』と思っています。その気持ちをわかっているだけに、今回これだけやってくれたのは、『ああ良かったナー』という安堵感があります。
「疲労からくる故障、肉離れもしましたが、今までかつてこなしたことがない練習量1月からこなしています。一昨年は月間900kmをこなすことはできなかったのが、今年は1100kmを走り込むことができましたから、基礎体力、身体が徐々にできてきたということです。やっと今年で他の日本トップ選手と大体同じ量を消化できてきたことです。 また、レースはパリの松浦さん、ロンドンで走った土佐さんらの活躍は、本人にとって、大きな刺激になったでしょう。二人とも世界選手権で一緒に出たメンバーですから、やはりその連中と当然比較されるわけですから、『大失敗からここで立ち直ったぞ!!』と、存在を見せたかったでしょう。また、今回の合宿は、常に姉博美と一緒に練習していたのですが、一人で練習をしてきてお互いに自立、人間的に成長していくでしょう」 高橋昌彦コーチ談「故障が起きたのは、レース4週間前ぐらいです。2000mx8本、スピード化してきたマラソンについて行けるような練習、バテテも良いから後半ぐんぐんスピードを上げるのが目的です。彼女は練習を完璧にやったんですよ。その日はなんともなく、次に朝、軽く16kmぐらいやる予定でしたが『痛い!』と言うんですよ。彼女は腰が悪いから最初坐骨神経かと思ったんですが、ちょっと違うんですね。 近くの医者に見てもらうと、針治療したのですが軽度の肉離れでイッチャッたんですよ。押しても痛みがあるで完全な肉離れです。アイシング、マッサージ、針などする状況でしたが、それからに日に日に回復してゆくのが良くわかるのです。走れるようになると、一時は気落ちしていた彼女も盛り上がってきました。
|
||||||