【国内マラソンはどこへ行く?】

ロンドン・マラソンは、1日における世界最大のスポーツイベントだ。 参加選手約4万人、約200億円に及ぶ巨大な経済的な普及を与えると言われる。

その経済、影響力を十分に生かし、レースディレクターのデイヴィッド・ベッドフォードは、ポーラ・ラドクリフに男子選手のペースメーカーをつけて世界長距離史上最強女子選手(?)を生んだ。

いわば国家的な事業。ポーラ・ラドクリフ個人「タイムトライアル」と呼んでも過言ではないだろう。

世界マラソンは2種類、世界選手権、五輪と賞金レースが存在する。要するに、タイトルかコマーシャル(商業)レースだ。日本国内の場合、公式には賞金も出ないし(?)なんと呼んだらいいのだろうか?

例え、優秀な日本選手がいたとしても、日本ではロンドンのようには行かない。東京、名古屋、大阪とも、国際「女子」と銘うち、まさか男子ペースメーカーをつけることはできまい。

そんな兆候が昨年の東京女子マラソン見られた。退屈極まるレースだった。体裁だけ整えて開催しても、結果は知れたものだ。

今年の秋から来春の国内レースは、アテネ五輪選手選考会でなんとか持たせることだけが念頭にあるだけ。すでにあの手この手で選手勧誘が多忙だろう。

陸連は煩い口を出すだけ。現実には、陸連関係者の利権がらみ、選手勧誘に金を出すTV社、新聞社の事業部の関わりで大会は設立され運営されている。器が小さく期待はできまい。

これらの現状では、巨大な海外国際マラソン大会のようなプロ集団には、アイディア、経済的に到底互角に立ち向かえることはできない。

夢のような打開策はひとつ。15年前、ある陸連の関係者に言ったことがあるが、東京に世界最大の「10万人」マンモス・マラソンレースを開催することだ。

2003.4.24.return to home 】【 return to index 】【 return to athletics-index