00年コース新記録2時間23分43秒で優勝したマリーン・レンダース(ベルギー、34才)は コースを熟知している。いつものようにレンダースはスタートから積極的に飛びだし、大勢の男性ランナーに取り囲まれて走る。
21kmを1時間11分24秒、30kmを1時間41分12秒、女性第二集団は松岡、徳永コーチ、エステル・キプラガット(ケニヤ、36才)らを1分30秒ほど離した。
レース後、徳長コーチは「われわれはトップを走っていたと思ったら、1分以上遅れて2番だったんですね」と言うように、混成レースだと前方が視野に入らないため自分の位置が掴めない。
レンダースは完璧に終始独走(?)、そのまま1分27秒の差をつけて軽々自己の持つ大会記録を破る2時間23分05秒、2回目の優勝を飾った。松岡がフラフラになって、徳永コーチと一緒に2位を確保。自己記録2時間27分50秒を大幅に更新する2時間24分33秒、歴代5位の自己新記録を樹立してゴール。涙を流して喜んでいた。3位のキプラガットも自己新記録2時間25分32秒。
松岡理恵(天満屋)談 「エドモントン世界選手権に、パリが2回目のレースです。エドモントは、私は補欠だったので練習体調、万全だったのですが、レース10日前に急遽出場を言い渡され精神的な準備が十分でなく走れませんでした。
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1月の大阪マラソン出場を狙っていたが、和歌山で開催された都道府県駅伝で左くるぶしを痛めて出場取り止めた。それから2月前半から、ニュ-ジランド、ネルソンで3月一杯合宿、山口、坂本、北山、武富監督、徳永コーチらと一緒で、月間800〜900km走り込んできました。
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パリは乾燥していますね。練習、体調も良いので目標は少なくとも25分を切ることが目標ででしたので、徳永コーチと一緒に5km17分一桁内のイーヴンペースをすればなんとかなると思っていました。天候は良かったのですが、風が回って、特にセーヌ川畔を走る25km頃から向かい、斜め横の風がかなりありました。
前半を過ぎてから、一時はトップで走っていたと思っていたら、人に知らされて一人の選手が相当前に入っていると聞いて焦りましたね。そのあとはバイクに乗っている人が、1位との差は1分半あるといわれ、ちょっと前を追うのはキツイと思いましたし、イーヴンペースを変えることはしませんでした。
優勝した選手を追うリスクより、あの時点では落ちてくるのを待つより仕方なかったでしょう。一緒に走っていたケニヤの選手が、落ちたと思ったらまた直ぐ後ろを追ってきたりしたので、最後まで2位になることが判りませんでした。
場所によって、路面が違うし寒さもあったと思いますが、30kmあたりで両足のふくらはぎにきて非常にきつかったです。なんとか持ってくれたのですが、最後の3kmも足に来てきつかったですね。とにかく2位になったことより、25分を切ったことがなによりも良かったと思います」
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