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【野口2位、悲願のアテネ五輪出場権獲得、】 |
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日の丸の旗が波のように揺れるパリ市庁舎前のスタート地点。日本人取材陣が最も多い。 知人の今回場内アナウンサーを努めるマ−クは、「日本のマラソンは宗教的だ!」と説明が入る。 野口はスタートから限りなく積極的だった。小気味よいピッチで走る。最初の10kmをロシア選手が飛び出したが、15km手前で大きな集団に飲み込まれる。 日本選手の4人が大きな集団の先頭に立つ。大南、野口が先頭集団を引っ張る。後方に、千葉、坂本らの顔も見える。 オペラ座前を右折する近辺では、さらに沿道に人がビッシリ。旗を振った日本人が多い。
道を登ったが、それほど選手の疲労も見られない。野口の後方には北朝鮮ランナーがゴバンザメのように食い辛く。大南もリラックスできている。 難関のシャイヨー宮殿からの急な下り坂を過ぎても20名ぐらいの集団は割れない。25km地点を過ぎたころ、突然と今まで先頭を軽く走っていた大南に姿が後方に下がった。身体が横ブレ苦しそうな表情。 やはりデレバは一枚格が上だった。後半に滅法強い得意な戦法。スパート34kmでスーと前に出た。ここから日本人選手のメダル獲得、一番乗り争いが激化する。 野口が2時間24分14秒で2位。アテネ五輪代表権を獲得。3位、千葉、4位、坂本。団体優勝を決めた。
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