【女子槍投げ、メネンデスが勝つか?】

昨年メデンデスがただひとり70mの大台を越したが、今季はいまだに63.93mとは情けない。

シフレンコが66.00mを投げてランキング1位、2位が64.49mのザブルスコワでは寂しい記録だ。

イタリア系アルバニア生まれ、ギリシア国籍の"小さな巨人"ツェリリがトリカラで一度64.42mを投げているが、故障がなければ優勝の一角に食い込むだろう。

小柄だが、小気味良いスピードが本領。アルバニア生まれ、アメリカ留学、ギリシア人のウエイトリフティング選手と結婚、離婚、故障、欧州選手権優勝と、波乱の人生を逞しく生きてきた。

今季メネンデス、ツェリリらの活躍は目立たないが、世界選手権に照準をあわせての調整。

ロシア選手も負けてはいないだろうが、本命はメネンデスとしたい。

7種目、ババーの復活か?

派手なポーズのババーの写真が、フランスのスポーツ紙を飾った。今季彼女の復活は、奇跡的なこと。ほとんどの人たちが半信半疑だった。

元フランス植民地とは関係ないシエラレオネ出身。フランスにきたのが92年、国籍獲得は99年の春。99年フランス国籍でセヴィリア大会優勝したものの、その後は腰の故障で満足な練習もできず。

前回の大会で、砲丸投げ3回失敗して記録無し。泣き崩れた。昨年はシーズンを棒に振り、今季復活。

普通に競技すれば、比類の素質の持ち主だけに、フランス金メダル獲得有力候補だ。

ライヴァル選手はクリュフトただひとり。昨年ジュニア世界新記録、欧州選手権優勝など、若いが伸び盛りのスエーデン人。 ババーの奇跡的な復活に、確かな優勝の手応えを感じる。

2003.8.20.return to home 】【 return to index 】【 return to athletics-index