【110m、優勝確実なアレン・ジョンソン】

オリヤルスがオスローGLで13秒14の好記録を出したが、アメリカ勢が欧州にやってくると太刀打ちできない。

パリGLでジョンソンが3年ぶりの12秒台突入、12秒97で優勝。9回目のサブ13を叩き出した。

この種目最年長だが、元10種目選手。97年世界選手権大会では、4x400m予選を走ったので金メダルを授与、ただ一人2種目優勝者。 よほど嬉しかったのだろう、フェンスに飛びあがって観衆に応えた。

その後のレース、パリ、ローマでもジョンソンの独断場。他のアメリカ勢も不振、中国の若い劉とオリヤルスらが束に掛かっても相手にならない。

ジョンソン最大のライヴァルはガルシアただ一人。キューバ勢は、8月初めに開催されるパンナム大会、世界選手権大会に向けてイタリアで合宿。

パリGLに出場予定が、フランス領事館がヴィザ発行に手間取って間に合わず。そのガルシアとヘルナンディスの動向がなかなか掴めない。パンナムに向けて調整中だろう。

400mh、2連勝を狙うサンチスにライヴァルは存在しない

日本期待の為末は、今ひとつ元気がない。かれが破竹のサンチス連勝を阻止できるとは思えない。そして、サンチス一人舞台を少し脅かす存在はディアガナただ一人か?

そのディアガナだが、昨年の欧州選手権で大成功に気をよくしたのか、極端にレース数を控えて世界選手権に照準をぴたりと当てている。例えサンチスに負けても、2位ならかれの義務は十分に果たしたことのになるだろう。

サンチスは母国で開催されるパンナム大会で優勝を狙い、その勢いをそのまま持ち込んで連勝記録を伸ばすだろう。

サンチスはかつての400mhのスパースター、エドウィン・モーゼズと比較されると「あの時代と違う!現在は選手層も厚く、競争が激化している!」と、現状の難しさを説明していたが、それは無知というもの。

モーゼズが1977〜87年間、107レース連勝記録を達成した。サンチスは為末に01年7月2日、ザグレブで負けて以来、まだ連勝記録は2年間で20勝そこそこだ!

そしてなによりも、選手はとかく勘違いを起こすがただ強ければイイってものじゃあない。カリズマ性、スポーツマンシップで、モーゼズは世界中の陸上ファンを魅力した。

3000m障害 この種目はケニヤの"お家芸"。

8分10秒を切ったのはケニヤ7選手とフランス人一人。他の選手がケニヤ勢を脅かすことが出きるのは皆無だ。4人の一角に食い込むことができるのは、フランスとモロッコ選手ぐらいか?

ケニヤ選手の誰が勝っても不思議ではない。だが、4選手がお互いに潰し合うので、必ず最後のスプリントで1、2位が決まるケースが多い。

ケニヤ4選手が同時にゴールになだれ込むことは滅多にないので、3位にケニヤ選手以外が食い込める可能性がでる。

2003.7.31.return to home 】【 return to index 】【 return to athletics-index