【男子ハンマー投げ、室伏の優勝間違いなし!】

掛け値、文句なし室伏の優勝!!と見る。かれのライヴァルらも、室伏の優勝を認める現実だ。日本選手権で83.29m、プラハで今季世界歴代3位の84.86mを投げて破竹の勢いだ。

シドニー五輪前から室伏を世界選手権、欧州GPで見ているが「室伏はノミの心臓の持ち主だ!」とかれを酷評した時がある。

当時は、プレッシャーに弱い大男の印象を受けた。競技中の一挙一動に、極端にナーヴァスになり、持てる力を充分に発揮できなかった。それも実力のうちだった。

しかし、明らかにある時期を境にブレークした。それはある女性問題が契機だった。陸上選手には珍しく、週刊紙に華々しく女性問題で取り上げられ、手荒なスキャンダルの渦中の洗礼を受けた。

それまでは、悪く言えば陸上バカ、まだ"チチ離れ"していなかった。当然、室伏には"それ"を超えることが必要だった。なにが幸いするかわからない。

エドモントン大会で2位の実績、昨年GP総合優勝、GPファイナル、ワールドカップ優勝を重ねて自信を深めてきた。天性の才能も、ここまでの幾多の屈折を乗り越えなければ頂点に立てない。

昨年の欧州GP開幕のころでさえ、まだまだ、極端に追いまわすカメラマンにナーヴァスになり試合に集中を欠いていた。

しかし、その後、ハンマー競技の状況が変わってきた。どの競技も優勝に持っても近い選手が、極自然に、中心的な存在になって行く。強者の世界は、室伏を中心に回転してきた。

アヌシュもいい男だが、回転技術、スピードが違う。ティホーンが83.64を投げたが、まだコンスタントな力はない。

完成された技術的なことより、このクラスになると精神的な微妙なバランスが大切だ。円熟されてきた室伏のテクニック、平常心でサークルに入れば結果はおのずから生まれてくるだろう。

  男子槍投げ、不死身のゼレズニーの連勝なるか?

ゼレズにーは87年欧州選手権、88年ソウル五輪で世界舞台飛び出し、五輪3連勝を続け、2度肩の大手術を行い"不死身"のような選手だ。

今年も89.06mを投げてランキング2位で健在だ。1位は、今季だ一人90.11mの大台に乗せたマカロフだが、全般的に記録の低調は諌めない。

マラロフはシーズン開幕戦4連勝として好調を保ってきたが、本番に調子をあわせ勝負に強いゼレズニー勝てるだろうか?

ゼレズニーは、今年よりはアテネで五輪4連勝がターゲットだ。

10種目競技、シェブロの初優勝なるか?

パパスが室内世界選手権で優勝した時、久しぶりにアメリカ選手の台頭を期待された。しかし、二人の屋外シーズン直接対決は、オーストリアアルプス山の中の小さい村ゲツィス。

シェブロの故障も回復、8807点を獲得。事故でもない限り、シェブロの初優勝はほぼ確実だろう。

現世界チャンプのヴォジャークは、かれの妻の父親で長年コーチと決裂、新しいコーチの下で復活にかけているとか。

ノール、ロボディン等がどこまで優勝争いに加わるか?

2003.8.7.return to home 】【 return to index 】【 return to athletics-index