最後(?)の選手権に賭けるヴェテラン選手の活躍、

:長距離:デイエター・バウマン(ドイツ、37才)男子10000mで絶妙なタクテイカルな走法で、ひと回りも若い選手に心理的な揺さぶりを再三仕掛けて自分のペースに巻き込む。最後の一周、スペイン勢2人を向こうに回し猛烈なラストスパート。先行するホセ・マルテイネーズを追い上げたがわずかに及ばず。27分47秒87で2位に終わったが、息の長い選手だ。

:110mh:コリン・ジャクソン(英国、35才)、110mhの試合巧者。あっさり13秒11で優勝。史上初の4大会連続優勝を達成した。来年、地元マンチェスターで開催される世界室内選手権大会を最後に引退を表明した。

:槍投げ:ステーヴ・バックリー(英国、33才)、五輪には弱いが欧州選手権には本領を発揮する。苦労してライヴァルが80mを越して喜んでいるのに、バックリーは86mを2度越し、5回目に88.54mを投げ4大会連続優勝を達成した。ズレズニーは決勝に進出したが、故障で最後の欧州選手権優勝チャンスを逃した。

:走り幅跳び:ハイケ・ドレフスラー(ドイツ、38才)、元フランスの十種目の選手と一緒に暮らし、コーチを受けている13才になる子供の母親。小雨でコンデイションが最悪。メダル獲得を狙ったが、6.64mで5位。それでも優勝者のコトヴァよりここでは絶対的な人気者だ。試合の翌日の朝、練習を開始、まだまだ競技が楽しいので続行する。

:7種目:サビン・ブラウン(ドイツ、37才)、予定通り6400点を34点オヴァーして有終の美を2位で終わる。砲丸投げ、走り幅跳び、槍投げの3種目でクリュフトを上回った。これが最後の競技とか、長い間ご苦労さま。

 

2002.8.22.return to home 】【 return to index 】【 return to athletics-index